【画像付き】和了率が劇的に上がる牌効率の基本、5ブロック理論を徹底解説

5ブロック理論

麻雀とは、最終的な持ち点を競うゲームであり、点数を増やすためには、言うまでもなく和了をする必要があり、和了率を上げることは麻雀の成績に直結します。

押し引きや読み、麻雀で上手くなるためには多くの要素での上達を目指す必要がありますが、その中でも最も効率よく手牌を作っていくための牌効率、その基礎となる「5ブロック理論」は最も重要な要素であり、麻雀初心者が最初に取り組むべき事と言ってもいいでしょう。

なぜなら、押し引きや読みといった技術は、見えない情報に対しての思考なので、確実な答えはありませんし、上達に時間がかかるのに対して、牌効率や5ブロック理論は、自身の手牌である見えている情報を元に考えるので、明確な答えがあり、覚えれば誰にでも実践できるからです。

しかし、現実は面白いもので、麻雀初心者は熱心であればあるほど、読みや押し引きといったことに目が行ってしまい、思うように成績が出ず、最終的には以下のようになってしまいます。

  • 和了率がシンプルに上がらない
  • 和了回数が少ないから面白くない
  • 効率的な和了の仕方がわからないと言うことは、読みや押し引きも定かではない

何事にも上手くなるためには成功体験が必要です。
そして麻雀初心者にとっての成功体験とは、和了することです。

これから先、麻雀を楽しみながら上手くなっていくためは「まずは和了する」ということが必要です。
このページではその和了することに必要な「5ブロック理論」について徹底解説したいと思います。

以下を読み進めることで下記の目標を達成することができます。

  • 最も受け入れ枚数の多い選択をすることができるようになる
  • 最速でリーチを打つ感覚が理解できる

そもそも5ブロックとは?

以下の手牌をご覧ください。

5ブロック
5ブロックの例

こちらは4pをツモって既に和了している状態となります。

麻雀は
4メンツ:234m、456p、123s、南南南 と
1雀頭:99s
を作ると和了となります。

4メンツ + 1雀頭 = 5ブロック

メンツ候補や雀頭候補も1ブロックと数える

上記画像の例では
23m・67m・23p・667p・34s・99s
の6ブロックとなります。

この先1,4mや9sを引いてメンツになるのか頭になるのかわかりませんが、
とにかく既にメンツとして完成しているモノ、
これからメンツや頭になっていくモノ、
手牌を構成していくだろうと考えられる各要素をブロックと呼びます。

なぜ5ブロックが重要なのか?

弱いブロックをフォローし、強いブロックはフォローしない

5ブロック
5ブロック時の何切る

上記画像の手牌を与えられた時の何切るを考えてみましょう。

5ブロックが決定している(手牌を構成する4メンツ+1雀頭候補)手牌なので、
マンズの334mか索子の899sのどちらかを選択していくことになります。

このような場合、各ブロックの強さを比較します。

マンズの334m部分は3mを切ってもリャンメンが残り、強い形と言えます。
マンズに対して索子は、辺張やシャボが残りリャンメンに比べると
弱い形なので、フォローを残してあげる必要があります。

こういった「弱いブロックにフォローを残し、強いブロックにはフォローいらず」の考え方は牌効率の基本的なセオリーとなります。

「弱いブロックにフォローを残す」は5ブロック時に使う考え方

それでは上記のことを踏まえた上で以下のような手牌の何切るを考えてみましょう。

6ブロック
6ブロック時の何切る

「弱いブロックにフォローを残して、強いブロックにフォローいらず」をそのまま適用すると、「34mのリャンメンは強くて112pは弱い」ということになるので、3m切りが回答なります。

しかし上記のような例で3m切りは正解とは言えません。

なぜなら「弱いブロックにフォローを残す」は
手牌が5ブロックの時に使う考え方だからです。

まず手牌を5ブロックにすることを目指そう

麻雀の大前提として、七対子や国士無双を除き、和了をするためには4メンツ + 1雀頭が必要という説明を冒頭でしました。

5ブロック
手牌①
6ブロック
手牌②

5ブロックを作る(4メンツ + 1雀頭を揃える)ことで和了となるということは、手牌②の例では1つ余計なブロックがあるということになります。
つまりはリャンメンの方が強いとかシャボのフォローを残す必要があるという話をする前に、最もメンツになりにくそうなブロックを外して6ブロック手牌を5ブロックにしてあげる必要があるという話なんですね。

手牌②のケースでは、[334m][78m][112p][34s][79s][白白]の6ブロックの中から最もメンツになりにくそうなブロックを選択し、切っていくことになります。

場況にも寄りますが、この中ではカンチャンの[79s]が最も弱いブロックなので、ここを切っていくことになります。

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なぜ6ブロックを5ブロックにする必要があるのか?

それでは、「なぜ6ブロックを5ブロックにする必要があるのか?」ということを解説していきます。

結論から言いましょう。それは麻雀はリャンシャンテン時よりもイーシャンテン時の受け入れをmaxにするように手牌を作るのが最も効率が良いからです。

これは最早セオリーと呼べるものであり、
このような考え方を「イーシャンテンピーク理論」と呼びます。

以下の手牌をご覧ください。

6ブロックの例
6ブロックの例

上記リャンシャンテンの手牌がイーシャンテンになるために必要な牌を数えて見ましょう。

選択①リャンメンにフォローはいらないで7mを切る場合:
6,9m・1,4p・2,5s・6,9sの8種32枚

選択②6ブロックを5ブロックにするために2p(もしくは3p)を切る場合:
6,9m・2,5s・6,9s・7m・東の8種28枚
(7mと東は自身で2枚使っているので残り2枚ずつ)

この時点での何切るでは①の方がイーシャンテンになるための枚数が多くて優秀と言えます。

それでは一手進めて、イーシャンテンになった時の手牌で何切るを考えてみましょう。

6ブロック
6ブロックを選択した例

麻雀は4メンツ + 1雀頭で和了となるので、
現状1ブロック余計にあることがわかると思います。
選択①ではどこかのブロックを切る必要があるので、
2p(もしくは3p)を切るとすると、
受け入れの枚数は6,9m・6,9sの4種16枚となります。

5ブロックの例
5ブロックを選択した例

3pは単独の孤立牌なので、自然と3p切りになると思います。
選択②を選んで5ブロックにした場合の受け入れを数えてみましょう。
6,9m・6,9s・7m・東の6種20枚となります。

イーシャンテンになった段階で枚数の優位が逆転したことがわかると思います。

「じゃあ、どっちも一長一短なんだからどっちでもいいんじゃないの?」と思った方、この選択には明確に優劣があります。

何故かというと、リャンシャンテンの方がどちらも受け入れ枚数が多くて、受け入れ枚数が減っても気にする必要がないからです。
つまりは2シャンテン→1シャンテンよりも1シャンテン→テンパイの方が受け入れ枚数が少ないので、1シャンテン時にテンパイに至る枚数を増やす方が結果として効率が良いという話になるのです。

またこれは別の視点の話になりますが、相手から攻撃を受けた際(リーチなど)、2シャンテンでしたら押す価値なしとすぐに降りられますが、1シャンテンの時はすぐに追いつける見込みがあるので押す価値が増しますよね?
であれば、降りられない可能性の高い1シャンテン時の形を強くするべきだと言えます。

上記の例だと、6,9mから先に入ってしまった場合、フォローが残らないのですが、それでも手牌を5ブロックにすることを優先した方がいいと言えるでしょう。

※今回の例では、23pのブロックを外す2p切りとしましたが、実戦では最もメンツになりにくそうなブロックを選択する必要があります。

麻雀は比較の連続

ここまでの解説で、手牌の中にあるブロック数に応じて、選択を変える必要があるということを理解したことかと思います。

最後に手牌の中のブロック数に応じた選択のまとめをしたいと思います。

4ブロック:もう1ブロック(メンツ候補)になりやすいのはどれか

5ブロック:メンツ候補を効率よくメンツにするためにどのフォローを残すか

6ブロック:メンツになりにくそうなブロックの選択、効率の良い5ブロックを残していく

以上のことを理解していただければ、今までとは比べものにならないほどのリーチ率、ひいては和了率の上昇を実感していただけると思います。

和了することは、麻雀で勝つための戦術としては王道中の王道です。

このページで述べたことは、手牌作りの基礎中の基礎と言えることなので、基礎を知った上で、例外に対応していくことを忘れないようにしましょう。

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当ブログには、初心者(天鳳新人~3段)の方が中級者(天鳳4段~5段)を目指すために必要なことを体系的に学べるページを用意してあります。
牌効率や5ブロック以外のことも気になるという方は、そちらも参考にしていただければと思います。

以下に牌効率や5ブロック理論を学ぶために、非常に参考となる本の紹介を載せておきます。
牌効率や5ブロック理論は、平面だけで見れば、答えの用意されている、
ある意味暗記してしまえばそれで十分成績向上に役立つ、麻雀の中で最も伸ばしやすい部分であると言えるでしょう。
なので、何切る問題集で問題を解きまくるのは、英単語を覚えるために書きまくるのと同じくらい有効だと考えています。
本記事や当ブログと合わせて参考にしていただければと思います。

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