麻雀で初心者から中級者になるために必要な知識と実践方法の全て

麻雀初心者

麻雀は1半荘の間で点数の多寡を競うゲームです。
今では多くの方がフリー雀荘やオンライン麻雀で麻雀を楽しみ、中でもオンライン麻雀「天鳳」はアクティブユーザーの数が30万を超え、日々多くの方が麻雀を楽しんでいる場所として有名です。

このページでは、麻雀で勝てるようになりたいと思っている方に強くなるためのスキルと知識を全て解説しています。

ここで解説している通りに取り組んでいただければ、どのような方でも今までをはるかに上回る麻雀の成績を出せるようになります。

タイトルにもある通り、このページは麻雀を覚えたばかりの初心者の方を対象としています。

主に天鳳で新人〜3段の方を対象としており、特上に上がれなくて困っているという方はもちろん、特上には上がれるがその上に行けずいつのまにか降段してしまうという方も、改めてまっさらな気持ちで当ページを隅々までご覧ください。必ず役に立つことをお約束します。

読み進める前に

これから先を読み進める前に、
まずは「麻雀で強くなるために絶対に身に付けるべき考え方」をご覧ください。
ここでは麻雀で結果を出すために必要な心構えと基本的な前置きを説明しています。

一旦手役は忘れよう

「手役を狙って高打点を上がる」というのは華々しくてカッコいいことです。
「メンタンピン三色ツモ、ハネマン!」
確かにその瞬間は綺麗な和了に見えるのですが、
実はそんなに狙ってできるものではありません
現実は漫画のように三色や一通ばかり上がれないのです。

Mリーグ、天鳳、フリー雀荘、昨今麻雀を打てる場所として存在しているほとんどの場所で赤牌や祝儀が導入されています。

表ドラ4枚以外に最低でも3枚のドラ(赤牌)のある現代麻雀では、「手役は狙って作るものではなく、たまたま出来るもの」くらいの感覚でちょうどいいんです。
手牌にあるだけで点数の上がるドラと特定の牌を数種類以上集めなければいけない手役。どちらの方が簡単に点数を作れるかは一目瞭然です。

最低でも7枚のドラが入っている現代麻雀では、
手役を狙った手作りよりも、ドラを中心に手作りをする方がはるかに効率が良いのです。

手役は狙いすぎると目先の和了を逃してしまい、失点してしまう可能性のある難しいものです。

勘違いしないでもらいたいのが、
手役は重要ではないと言っているわけではありません。
手役を狙うためには、手役を狙うための速度的なロス(意図して特定の牌を集めるため速度は落ちる)と成功した時のリターンを天秤にかける必要があります。

つまり牌効率はもちろん、場況や点数状況を加味した上で釣り合っているかどうか判断しなければいけないのです。

なので初心者のうちはとにかく目先の和了を目指し、「手役抜きで考えて、どうすれば和了率を上げられるのか」ということに重きを置きましょう。

以下の記事を参考に効率的に和了を目指す基本的な考え方を身につけてもらえればと思います。

以下の記事を読むことにより、下記のような目標を達成することができます。

  • 最も受け入れ枚数多い選択を選ぶ感覚が養われる
  • 最速でリーチを打つ手順を理解することができる

リーチ!リーチ!リーチ!

リーチ」は麻雀において
最も最強のアクションと言っても過言ではありません。
リーチをかけるメリットは主に二つあります。

以下に書かれていることと添付されている記事を読み進め、理解した上で実際に実践していただければ、すぐにでもリーチの強さを実感できると思います。

①大幅な打点up

まず単純に「リーチ」という1役がつくことが大きいです。
またリーチ役以外にも、一発や裏ドラが期待できるので和了時の打点を高くすることができます。

「リーチをするかしないか」という基準については以下の記事をご覧いただければと思います。

②対応するより対応させろ

リーチのデメリットの一つに、「相手にテンパイを知られてしまう」ということがありますが、実はこれはデメリットではなくメリットなのです。

「なぜテンパイを知らせることがメリットになるのか?」と不思議に思うかもしれませんが、あなたが麻雀をしている時のことを振り返っていただければ、その不思議は解消されるかと思います。

「他家からリーチを受けている時」と「誰もリーチをしていないとき」どちらの方がのびのびと打てていますか?

答えは明白かと思います。
そう、「誰もリーチをしていない時」です。

他家からリーチを受けた時、真っ先に考えることは「放銃しない(振り込まない)」ことです。
つまりテンパイを目指して、不必要な牌を切り続けるということが難しい状況となります。

それは言い換えると、「リーチに対応することによって和了率が落ちる」ということなのです。

他家の和了率を落とすことによって何が起きるのか、それは自身の和了率が増すということです。

リーチすることで相手に対応させ、相手の和了率を落とす」ということがリーチの最大のメリットと言っても過言ではありません。

なお、常に対応しないプレイヤーがいたとしても問題はありません。
リーチに対応しないことは、単純に損なので「自分の和了率が上がった」と思って喜びましょう。

リーチのデメリット

リーチのデメリットといえば、「リーチ以降打牌選択ができない」ことと「1000点供託に出す」ことです。

これも比較の話になるのですが、結局リーチのメリットが大きすぎるので、基本リーチで問題ありません。

ではどんな時にリーチしないのでしょうか?
それはデメリットがメリットを上回った時です。

例えば、「1000点の供託で順位が変わってしまうオーラス」や「1000点和了すればトップの役ありテンパイ時」などが挙げられるでしょう。

上記で挙げたような要素を複合して考え、リーチのデメリットがメリットを上回った時「リーチしない」という選択をすることとなります。

とはいえ「本当はリーチをするべき状況なのにリーチをしない」という選択はかなり損なので、明らかにリーチをしない方が良い状況以外はリーチをしてみて、「どんな時にリーチをしない方が良いのか」という経験を積んでいってもらえればと思います。

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ベタオリできない人は今生負けます

「降りる」自体には回りながら和了を見たり、流局時テンパイを考えるなど、経験から来る暗黙知的なところもあります。

しかし「ベタオリのやり方」はある意味教科書に載っている知識と言っても差し支えありません。

熟達した打ち手のベタオリはほぼ一本道になると言ってもいいでしょう。

そのくらい切る牌が同じになるのがベタオリであり、むしろ同じになるべき言っても過言ではありません。
ベタオリとは、「100%と言ってもいいほど放銃だけはしない」ことを目標に打つことを言います。
以下がベタオリ時の切る牌の順番です。

①同巡に通った牌

同巡に通った牌は、他家に手出しが入るまでその瞬間だけ安全と言える牌です。
手出しツモ切りを見る自信がなければ、上家の切った牌に合わせると言い換えてもいいです。

ここで下家に鳴かれるかもしれないという意識は捨てましょう。
むしろ鳴いて戦いあってくれる方が良いくらいの感覚で行くといいと思います。
ベタオリの際、第一に優先するべきことは、「自身が放銃しない」です。下家に鳴かせないではありません。

もし1巡手にとどめてしまったら、次の巡目にはさらに追いかけリーチが入り、切れない牌となっているかもしれません。
「後で」ではなく、「」切りましょう。

言葉だけだとわかりづらいと思うので、例を載せておきます。

ベタオリの例
ベタオリの例

親からリーチが入り、ベタオリをしている場面です。
こういった場面では、リーチ者である上家が切った、「今この瞬間だけ安全」な6pを切りましょう。
それ以外の安全な牌は、他家からの攻撃があった時のために取っておきます。

②リーチや仕掛け(オリ対象の現物)

ここで注意しておくべき点は、「現物」ということです。
筋やノーチャンスではありません。
リーチ者の河に置いてある「リーチに対して確実に通る」牌を切りましょう。
ベタオリ中にも関わらず、現物を切らずに雑に筋を切るといった行為は、麻雀において最もしてはいけない行為と言ってもいいでしょう。

③次が完全安牌

2枚切れの字牌といったいわゆる完全安全パイ(放銃する可能性が極めて低い牌)はベタオリ時の心強い味方です。
とはいえ、ベタオリの目標は「出来うる限り100%放銃しない」です。
上記の①②を行える時に
完全安全パイを切ってしまなわいように気をつけましょう。

④最後に壁や筋

①〜③で挙げた牌が無くなった時に初めて筋や壁を頼りましょう。

壁や筋の比較はカンチャン、シャンポン、ペンチャンの可能性、他家の手順に対しての考察が深くなれば、自然と経験から比較できるようになるはずです。

とはいえ、ベタオリで④にしょっちゅう頼ることはあまり無いと思うので、まずは①〜③を完璧にできるようになりましょう。

どんな時にベタオリするのか?

ここまで読んだあなたは、ベタオリの手順を理解したことかと思います。
とはいえ、上記のベタオリのルール(一本道)はベタオリをするべき時に使われなければ意味がありません。
以下の記事で「ベタオリをするべき場面」について解説しています。

鳴きは打点、速度、防御

麻雀にはポン・チー・カンという鳴きが存在します。
そして鳴きの技術は麻雀の勝敗を分ける大きな要素の一つと言えるでしょう。

かと言って、なんでもかんでも鳴くのは損です。
麻雀はテンパイすればいいわけではありません。

とはいえ何事にも経験が必要です。
リーチの基準でも述べましたが、まずは一旦試してみて、そこから思考し、何が有用でそうでないかということを考え続けることが麻雀の成長における一番の近道です。
その方が本当の意味で麻雀の技術、ひいては鳴きについて理解できるでしょう。

ただ手取り早く理解したい人のために鳴きにおける3つの基準をご紹介します。

それは打点・速度・防御です。

ざっくり説明すると、打点・速度・防御のうち2要素(わかりづらい言い方だと1.5要素くらい)満たしている時は鳴いていいといえます。

この打点・速度・防御については話すと長くなるので以下の記事で解説したいと思います。

絞りなんて必要ないんです

相手に鳴かせないように打牌選択をすることを絞ると言います。

結論から言いましょう。
絞り」は覚えるべき技術ではありますが、初心者が使うべきものではありません。
少し棘のある言い方になりますが、少なくとも天鳳で7段に到達するまでは必要のない技術だと言えます。

相手に鳴かせずに和了することを上手いと考えるプレイヤーは意外と多いのですが、これは間違いです。

「絞り」は麻雀の基本をしっかりと抑え、牌効率、場況判断、押し引きを一定以上のレベルで実行できるプレイヤーが特定の状況で行なって初めて効果のあるものです。

「絞り」は上がられると不味い相手(トップやラス争いをしている相手)に使う最後の手段で、通常時はほとんど意味がありません。

なぜなら絞っている自分絞られている相手の二人が損するだけで、他二人が得するだけだからです。
なぜなら麻雀というゲームは、まずは自分の和了を目指すべきであるにも関わらず、「絞り」をすると少なからず和了までの速度が落ちるからです。

なので、「絞り」は特定の状況で特定の相手が損をするということが自身に利するという特殊な状況でしか使われない技術です。

初心者が使うべきではないという棘のある言い方をしたのは、「絞り」をすると本来きちんと実行するべきこと(麻雀の成績に大きく影響する部分)に支障が出るからです。

むしろ意図的に誰かに鳴かせることが自身の得になるケースの方が多いので、そちらの解説をしたいと思います。

手出しツモ切りは見るな

麻雀マンガを読んでいると、1から10まで手出しツモ切りを見て、相手の待ちを一点で看破するというシーンを見かけます。

夢のないことを言いますが、
上記で挙げたようなことは麻雀においてほとんど起きません。
これら麻雀漫画で起きていることは、テ○スの王子様で起きている
およそ人間には不可能なスマッシュと同様であると考えましょう。

勘違いしないでもらいたいのが、手出しツモ切りを見ることが全く不必要というわけではないということです。
筆者は手出しツモ切りは割ときっちり見ますし、その考察を判断要素の一つとして重く取り入れています。

これまた棘のある言い方になるのですが、「絞り」と同じく麻雀初心者が中級者を目指す上で「手出しツモ切りを見ること」は必要ないということなのです。

「手出しツモ切り」という見えない情報に対して思考のリソースを割くよりも、まずは見えている情報に対して思考のリソースを割き、見えていることに対して確実にベストなプレイができることを目指すべきです。

見えていることに対して丁寧にプレイを続けていくとそのうち「手出しツモ切り」を見ることに対して思考のリソースを割けるようになる瞬間が来るかと思います。

それまでは牌効率やベタオリといった見えている情報に対して、丁寧にプレイすることを心がけましょう。
そこを丁寧に行えるだけで天鳳7段まで到達できるといっても過言ではないと考えています。

局収支の考え方を身につけよう

麻雀というゲームは選択と抽選の繰り返しです。
選択と抽選の連続が局となり局の連続が一半荘の結果となります。

局収支とは、「一局の収支にフォーカスした上でこれから行う打牌が見合っているかどうか」という考え方をしようということです。

例として、自身が子だとして親からリーチがかかっているとしましょう。
危険牌を一枚切れば1000点の手をテンパイするが、
その牌はとても危険な牌である。
テンパイをすれば和了する確率は20%あるが、放銃する確率が30%だった時(現実にこのような確率の算出は不可能)危険牌を押すべきでしょうか?

答えはNoです。

自身の手が1000点の手で和了率が20%だとしたら、押すことによるプラスの期待値が200点(リーチ棒含めて1200点)、逆に放銃率が30%で赤ありルールでの親のリーチ平均打点が9000点ほどなのでマイナス期待値は2700点ということになります。

危険牌を押すことは、差し引きでマイナス1500点の局収支となるので危険牌を押すべきではないという判断になります。(もちろんベタオリした時の局収支との比較も必要です。)

これが局収支の考え方です。

局収支とは、これから行う選択が長い目で見た時の期待値としてどれほど優っているかということを追求する考えであり、麻雀というゲームで判断を下す上でこれが全てと言っても過言ではありません。

とは言え、局収支について説明だけされても「だからなんなんだってばよ?」状態だと思うので、以下に局収支を考える上での基準を説明している記事を添付します。

最後に:理由なき打牌はやめましょう

「なぜこれを切ったのか?」という問いに対して「いや〜なんとなく」という回答はやめましょう。

なぜなら、答えられないということは何も考えていないということだからです。

何事においてもそうなのですが、考えることをやめた時、成長が止まります。

もし麻雀で上手くなりたいと考えているのであれば、考え続けましょう。
「なぜこれはダメでこっちは良いのか」ということを追求し続けましょう。

適切に考えることの積み重ねが麻雀上達の一番の近道です。

麻雀大学にはコメントをつけられる麻雀ニュースアプリがあります。麻雀好きだけが集まるアプリで、Mリーグやプロの試合の観戦記を他の人のコメント付きでお楽しみください。また、ぜひ皆様もコメントをつけてみてください。

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適切に考えるためには、基準となる数字を知る必要があります。
以下に筆者が麻雀を始める際に、参考とした本「科学する麻雀」と「現代麻雀技術論」の紹介を載せておきます。
リーチの判断やオリの基準などを数字付きで網羅的に解説しています。

少し古いので、データも少し古いですが、
筆者がピン東勝ち組と言えるくらいまで強くなることができた基礎を
作ってくれた本であると自信を持って言えます。

当ブログと合わせて参考にしてみてください。

また、筆者は読んでいないですが、元同僚の鉄強メンバーが推薦していた本の紹介も載せておきます。

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