【牌譜付き】2019/09/30、ぶっ殺し麻雀炸裂

第2試合:暴力麻雀

出場メンバー

先日あげた開幕戦の続きである第二試合です。10月11日現在、記録的な破壊力を持った台風が訪れているということで会社を早めに退勤することができ、執筆にこぎつけることができました。皆様はこの連休何をして過ごされますか?僕はMリーグを見て、天鳳でも打って、セコセコ記事を書いていようと思います。家の中で「あまりにも暇すぎる〜」となった時は、ぜひ暇つぶしにでも読んでみてください。

第2試合の出場メンバーは以下となっております。

・TEAM RAIDEN:黒沢咲プロ
・セガサミーフェニックス:茅森早香プロ
・U-NEXT Pirates:朝倉康心プロ
・ABEMAS:多井隆晴プロ

東2局:丁寧を積み重ねる

それでは東2局から見ていきましょう。

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5巡目、茅森プロが2sをツモって、4sを切った場面。下家の親のアサピンこと朝倉プロは発を1鳴きして既に河は大分濃い状況。茅森プロは前巡から5mを切って対応を始めており既に撤退を始めています。親の速度と比較すると自身の速度はかなり劣っているかつ打点的にも価値のある手ではないものの、この巡目で字牌1枚切らずにおりられる胆力はさすがと言えます。巡目的には序盤でも盤面含めると既に終盤という認識はとても大事ということを認識させられますね。

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7巡目、親の朝倉プロが5pをツモってきて空切り(手の中の同じ牌を手出しすること)した局面。下家の黒沢プロが切った5pをポンしていない=556pからの5p切りではないと他家に誤認させ、47p待ちをぼかす意図があります。一瞬ごとに状況の変わる麻雀で瞬時に選択を変えられる朝倉プロの高い集中力が伺えます。

東2局1本場:最強故の後悔

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12巡目、親の朝倉プロが1sをツモ切った局面。通常であれば1sツモ切りで問題ないのですが、西家の多井プロが索子の染めをしているので、ポンされづらい打4sと悩むところです。しかし巡目的にも黙聴ケアを考える必要もあります。正直1sを切っても大罪ミスというわけではないでしょうが、朝倉プロほどの選手だからこその反省と言えるでしょう。

東3局:SATSUGAI麻雀

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4巡目、茅森プロから放たれた白を親の黒沢プロがスルーした局面。速度に違いがありすぎるので、これはさすがにポンした方がいいのではと思います。Mリーグを見ていて全体的に思うのは、「序盤の手作りの段階で字牌持ちすぎ」「副露して前に出ないプロが目立つ」ということです。スタイルという言葉を盾にして、局収支から見て間違ったプレイに目を向けないのは、勉強不足という感じがして僕は好きではないです。

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12巡目、多井プロが絶好のカン4mを引いてリーチ。

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数巡後、白をスルーしていた黒沢プロが追いついてSATSUGAIリーチをかけます。

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「DIE YOBBO(死ね弱者)」

漫画「嘘喰い」画像

南2局:鳴かなすぎ?

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10巡目、上家の黒沢プロが打った7mを多井プロがスルーした局面。自分含めた下3人が競っている状況で、3枚目の7mをスルーし3900テンパイを取らないのはかなりぬるいように感じます。正直このスルーを見たときにはあまりに目ん玉飛び出すぎたので、なぜスルーをしたのかという意図を多井プロに聞いてみたいものです。

南3局:牌理に逆らうファインプレー

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6巡目、朝倉プロが7pをツモって4pを切った局面。通常であればカン3pの受けを残すために北を切った方が良いのですが、既に3pが2枚切られており受けとしてはかなり弱いです。将来的に2pと7pをポンしやすくする+待ちになった時に強くする目的で4pを切ったのだと思います。

南4局:リーチ判断

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7巡目、親の多井プロが3pをツモって、7pを切った局面。これはさすがに微妙かと思います。この7pを切りは「チートイが消える+一盃口が消える」と受けの枚数、打点共に中切りに劣ります。安牌を持ちたい気持ちはわかりますが、現状自身は点数を稼ぎたい3着目。Mリーグのルールではトップが偉いことに加え、朝倉プロ以外への放銃であれば、満貫までなら着順は変わらないので点数状況的にも前に出る後押しをしてくれています。

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9巡目、多井プロが6pをツモって、黙聴を選択した局面。生放送で見ていた際「ここは局収支から見ても点数状況から見てもリーチだろうと…トップ取りたくないのかな?」と思ったものです。7pを残す選択をしていれば一盃口もつくことになるので、打点的によりリーチをかけやすくもなってました。

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結果的には多井プロが黒沢プロに2600の放銃をし、決着となりました。もし多井プロがリーチを選択していれば、黒沢プロにも押し引きを迫られることになるので、違った結果になってやもしれません。リーチのメリットは打点上昇だけでなく、相手に押し引きの選択を強いることにもあります。要所要所で対応することは麻雀においてとても大事なことですが、対応させることも大事だと認識させられますね。

最後に

長々とお付き合い下さりどうもありがとうございました。今回は選手の麻雀に突っ込んでるシーンの方が多かったので、もしかしたら気分を悪くされた方もいるかもしれません。これから先も突っ込みまくるかもしれませんが、「こういう考え方もあるのか」と温かい目で見守っていただけると幸いです。

今回は1日の中で行われる2半荘を2記事に分けて書きましたが、このボリュームを続けていくのはかなりキツいものがあるので、2半荘を1記事にまとめたり、記事としてまとめる日を選別するなどして対応していこうと思います。「この日はぜひ記事として取り上げて欲しい」と言ったご要望があれば、ツイッターを通していただけるとありがたいです。

それではまた次の記事で!

牌譜

東1局
東2局
東2局1本場
東3局
東3局1本場
東4局
東4局1本場
南1局
南2局
南3局
南4局(オーラス)

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