【牌譜付き】最早宗教なんじゃないかと思える三色(2019/10/22)

前原雄大プロの画像

はじめに

皆さん、こんにちは!運営者バクです。

2019年Mリーグが始まってから約1ヶ月が経過しました。時の流れってやつは本当にあっという間ですね。1ヶ月前のこのブログを始めた頃は「よっしゃ!全ての試合を牌譜にして、洗いざらい書いてやるぞ!」なんて意気込んでたのに、今となっては週1記事を書けばいい方なんてことに…

思ってたよりも牌譜作成に時間がかかってしまってるのが要因なので、そこら辺はうまい方法考えなきゃなーなんて考えてます。(天鳳に時間が取られてるなんて言えない…)

さて!僕の話はさておき。今回は10月22日の第1試合をピックアップしました!

今回は「新人女性」vs「麻雀界のベテラン」といった構図となっています。大ベテラン3人に岡田紗佳プロがどう挑むのか楽しみですね。

今回も記事の下に牌譜を添付しておきます。ぜひご活用ください。

第1試合:麻雀は山あり谷あり

出場メンバー

・KADOKAWAサクラナイツ:岡田紗佳プロ
・KONAMI 麻雀格闘倶楽部:前原雄大
・セガサミーフェニックス:近藤誠一
・EX風林火山:勝又健志

東1局:若さは勢い

それでは東1局、岡田プロの起親から見ていきましょう。

牌譜画像

6巡目、親の岡田プロが6pをツモり北を切った場面。6pをツモ切ってしまいそうですが、北の対子落としを選択。瞬間の待ちとしては北とドラの西のシャボの方が優秀ですが、北が場に1枚切られたこと、6pを並べてしまうと筒子を通されやすい河になってしまうかつ手作りが若干狭くなってしまうということで北切りの方が優秀に思えます。また他家の中に速度のある河を作っているプレイヤーがいないので、まだ序盤ということも含めてハネマンの手作りをしたい場面でもあります。他家と自身の速度を比較しながら高くできる手は高くしていく。東1局にドラドラの好配牌をもらって舞い上がってしまいそうですが、岡田プロの落ち着きが感じられる一打でした。

牌譜画像

9巡目、勝又プロが6mをツモって、9mを切った場面。ここは難しい選択ですが、6mツモ切りを推奨したいところです。7mが2枚切れたことでマンズを変化させたい意図は理解できるのですが、三色が消えて打点が落ちるかつ、鳴いて三色のみのテンパイをいれられなくなるので速度面でも劣っているように思えます。ここは6mをツモ切りし、赤5sにくっついたところで8m9mを落としていくくらいの感覚でいいかと思います。

牌譜画像

結果的には岡田プロがドラの西を一発ツモして、6000オールのスタート。麻雀界の大ベテラン達相手に一発かましてスタートするわけなのですが、勝負は下駄を履くまでわかりません。

今際の国のアリス15巻画像

東2局:1巡の迷い

牌譜画像

5巡目、近藤プロがトイメンの岡田プロから出た6sをポンした局面。かなりアクロバティックな仕掛けですが、出来るようでいて出来ない良いポンだと言えます。
現状自身の手が速度の遅い1300濃厚な手。そうであるならばホンイツかチンイツ仕掛けをし、他家に圧力をかけつつワンチャンの満貫和了を狙うのはかなり理があると言えます。またドラが東なので他家に字牌を打たせづらくさせる効果も睨んでいたのだと思います。一打一打が丁寧な近藤プロらしいポンでした。

牌譜画像

近藤プロからポンが入ったのち、勝又プロが5pを引いて6pを切った場面。即リーするだろうと見ていたところダマを選択。さすがにこの選択は如何なものかと思います。待ちであるノベタンの1-4mは特別場況が悪いわけではなく、大きく打点が変化する手変わりもない。前巡にドラの東に声がかかっていないこの状況では即リー推奨かと思います。次巡に勝又プロはツモ切りリーチを選択しましたが、1巡の間ダマを選択したことにより、他家に自由に打たれることはマイナスだと言えるでしょう。

東3局:さすがにやりすぎ

牌譜画像

4巡目、前原プロが南をツモって5mを切った局面。三色狙いなのはわかりますが、赤アリの1-3ルールでは完全にやりすぎです。

東4局:完全にナゾだぞぉ

牌譜画像

3巡目、親の勝又プロが5pをツモ切りした場面。勝又プロの視点から何が見えていたのかはわかりませんが、一般ピーポーの僕には2pか8p切りの方がかなり良いように思います。

2pや8pを残して打点が大きくなる受け入れもなければ、巡目も早く特に判断する要素もないので普通に2pか8p切りを推奨します。麻雀は普通に丁寧な1打を積み重ねることが最も勝利に近づくと言っても過言ではないと思います。

南3局:丁寧のちドッスン

牌譜画像

勝又プロと岡田プロの仕掛けが入ったのち、前原プロが3mをツモって8sを切った局面。うっかり3mをツモ切ってしまいそうですが、きっちり8s切り。
トイメンの勝又プロが5mをポンしたのち手出しを繰り返しからの2m手だしなので、2mは手牌への関連度が高く、3mを切ると勝又プロにポンさせて手を進ませてしまうorロンされるのどちらかの可能性が高そうなので、一旦保留の8sが良さそうです。ラス前の上3人が競っていてかなり和了したい局面にも関わらず、場況をきっちり見ながら一旦保留の選択ができる前原プロのベテランっぷりが垣間見得ました。

牌譜画像

終盤に差し掛かり、親の近藤プロが4pを引き、待望のくっつきを果たした局面。
手牌だけ見ると、打点的にも速度的にも(鳴きができるという意味で)1m切りを選択したい局面ではありますが、上記の前原プロと同じ理由で1s切りを選択。
点数のない最後の親番だと、焦って1m3m落としを選択してもおかしくありませんが、丁寧な1打を積み重ねる近藤プロらしい冷静な判断でした。

牌譜画像

勝又プロが6pをツモリ、6pを空切り(手の中から同じ牌を手だしすること)した局面。これは以前朝倉プロも同じことをしていましたが、直前に6pが切られていることにより、6pを手だしすることで667pの形から切ったことが否定され、5-8p待ちを否定することができます。終盤にさしかかっても和了することを諦めない勝又プロの丁寧な姿勢が見受けられました。

牌譜画像

結果的には近藤プロのリーチに勝又プロが6pを一発でつかんでドッスン。近藤プロの粘り勝ちとなりました。

ドッスンの画像

上3人の競り合いかに見えていた勝負が一気にわからなくなりました。勝負は下駄を履くまでわからないってやつですね。

南3局3本場:一番通りそうな牌は切るな!※なお皆さんは真似しないでください

牌譜画像

4巡目、前原プロが絶好のカン4pを引き入れ、リーチした場面。
前原プロはカン5m待ちを選択しましたが、正直かなり判断に悩むところです。現代麻雀では246mのようなリャンカンの選択の場合、赤のあるカン5m待ちを選択することを最近では推奨されているように感じますが、それは巷のフリー雀荘での話。祝儀比率の高いルールではカン5待ちの方が良いと僕も思っていますが、Mリーグや天鳳のようなルールではどのようにするのが正解なんでしょうか。
今回の場面では4巡目リーチとかなり早く、また河も字牌だけなので、引っかけのカン3m待ちの方が優秀かもと思えます。
麻雀の強い人!誰か教えてくり!

牌譜画像

岡田プロが安全牌に窮し、対子落としの発で近藤プロに12000を放銃した局面。これはかなりどうしようもない結末だったかなと思います。
解説の瀬戸熊プロが「こういう時は一番通りそうな牌を切らない方が良い」と言ってましたが、これは麻雀で勝率を高めるために決して有益な情報ではないと運営者バクは断言できます。
麻雀は将棋や囲碁と違い、盤面の情報が制限されているゲームであり、最良の選択が最悪な結果を招くこともあり得ます。
ここにおける最良の行動とは「一番通りそうな牌を切らない」ではなく、今自分の持つ情報の中で最良の選択をする、その結果が今回のように致命的な放銃につながったとしても後悔しないということです。気持ちを切り替えて、最高のプレイングを続けていくことがプロとしての最良の行動だと僕は考えます。

試合結果

Mリーグ試合結果

10月22日の試合結果としては
1位:前原雄大プロ
2位:近藤誠一プロ
3位:岡田紗佳プロ
4位:勝又健志プロ
となりました。

岡田プロの6000オールから始まったこの試合は、最初岡田プロ有利に進むかのように思えましたが、そこは麻雀。本当に何が起こるかわからないですね。特に字牌は今回の岡田プロの12000放銃のように時としてドラマを生んでしまいがちなんですよね。

10月22日時点の結果では、首位をABEMASが走っており、最下位は前回優勝のドリブンズとなっています。長い戦いなので、まだまだ先はわかりませんが、セミファイナルに進むに当たってケツの2チームは足切りされるので、そろそろ下位のチームに焦りが出てきたのではないでしょうか。

あと今回の話題は試合後の前原プロのポーズですね。

前原雄大プロの画像

このポーズについてはツイッターで是非が分かれているようでしたが、個人的に僕はこう言ったパフォーマンスは嫌いではないです笑

最後に

今回も長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。前回の記事更新から空いてしまったのは、天鳳をやる時間が増えたからだと正直に告白します。

会社員になってからというものリアルで麻雀をやる機会が激減したので、天鳳のような場所は本当にありがたいです。
これからは週1でMリーグ記事の更新をして、あと近々天鳳の方で僕の牌譜を使った記事も更新していこうと思っています。

「バクざっこwwwww」であったり「バク様の麻雀かっこよすぎて…❤️」といった意見、感想バンバン送ってくださると嬉しいです!

あとツイッターもフォローしてくれると本当に感激しちゃいます!

それではまた次の記事で!

牌譜

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