【牌譜付き】麻雀に精通したプロによるMリーグ観戦記その1

はじめに

読者の皆さま、お久しぶりです。運営者バクです。前回の記事から更新が長らくあいてしまい大変申し訳ありません。

毎日の仕事に疲れ果て、土日もぐーすか寝てしまっていた次第です。

さて今回は運営者バクによる観戦記ではなく、僕の麻雀大親友の麻雀プロ団体所属のくじらによる観戦記となっています。

麻雀のプロ団体に所属してるプレイヤーがどんなことを考えながらMリーグを見てMリーガーの麻雀を分析するのか。パンピーである僕の視点とはまた違った視点や面白さをお届けできればと思います。

今回も記事の最後に天鳳の牌譜を添付しておくので、ぜひご活用ください。

それではここからはくじらによる観戦記となります。よろしくお願いします。

10/01:Mリーグ第一試合

出場メンバー

・KONAMI麻雀格闘倶楽部 : 高宮まり
・赤坂ドリブンズ : 鈴木たろう
・EX風林火山 : 滝沢和典
・KADOKAWAサクラナイツ : 内川幸太郎

東1局

親の高宮の三色をみた素晴らしい手順からメンピンドラ1(高め 一盃口)の先制リーチ。

滝沢が同順で一気通貫を聴牌(下画像)したが、これをダマ聴とした。これは場1の嵌8pとはいえ素直にリーチ有利だろう。

Mリーグ画像

親の高宮は357sと全て手出し。ドラ1sにつき、ドラ受けのメンツを必要としてなさそうな切り順と高宮というキャラクターから高打点の可能性が高いと読み慎重な選択をしたと思われる。

数順後、たろうの追っかけリーチが入り、滝沢はドラ1sを掴み降り。結果はたろうが高宮からリーチ赤裏3の8000点を出上がり、高宮にとっては痛い立ち上がりになった。

牌譜画像

東2局

8巡目の内川の手牌(下図)三色の天秤に取れる手牌。一見打7mとしそうだが、9sを切って完全一向聴に受ける。
69mが2枚ずつ切られ、下家の国士模様の高宮が9mを切っていることから山に9mはほとんどいなさそう。且つ7mと7sは山にいてもおかしくなさそうである。場況に沿った素晴らしい一打、手順マエストロ。

牌譜画像

このあと、たろうの14s先制リーチに対し滝沢がチートイツ南単騎で追っかけリーチ。同順に内川が6pを引き入れ三色聴牌するも、先の理由から9mが薄いのでリーチ者から出る6mは満貫。ならば共通安パイである6mを高宮から出上がるためにダマとした。

結果は一発でたろうが南を掴み、裏裏。
滝沢の12000の加点で終わった。

東3局

牌譜画像

内川のドラ中に対し、たろうは両面両面のこの手牌からスルー。面前聴牌ではミニマム5200だが、中を鳴いたあと縦重なり候補が弱い(=単騎聴牌時も弱聴牌になりかねない)のとリーチツモ三色ドラドラのハネマンツモのメリットを優先。

Mリーグはオカアリ1-3のトップが偉いルール。満貫よりさらに高い手を狙えるときは積極的に狙うたろうのスタイルが現れている。

南4局

牌譜画像

オーラス、滝沢この手牌から打9s。
滝沢は基本的に字牌を持ち守備を強く意識した打ち方をしているが、さすがにやりすぎ感がある。役牌重ねての3900では出上がり条件を満たさないので、素直に字牌を切り36s引きの時に強い形を残すべきであり、切るなら9pの方がいいだろう。

牌譜画像

高宮はこの7sをスルー。鳴いて両面落としだと塔子候補が限定され、読まれやすくなるリスクはあるがオーラスにこの白を止める人はいないため素直に手を進めていい場面だと思われる。下家のたろうが国士模様で白に頼らない平和聴牌を見たのかも知れないが、さすがに素直に手を進めたほうが和了率は高いだろう。

最後に

いかがだったでしょうか?麻雀プロの視点を通して、一つでも新しい気づき、面白さをお届けできていれば幸いです。

当ブログのMリーグ観戦記は、運営者バクとプロ団体所属のXくじらでこれから先お届けしていければと思っています。

バクとくじらは1人でも多くの麻雀ファンが生まれて、より多くの人に麻雀の面白さを知ってもらいたいと思っています。

なのでこの記事を読んで方に感想をいただけると僕も彼もめちゃくちゃ嬉しいです!

SNSで拡散なんてしてもらえた日には二人して泣いて喜びます。

更新頻度は正直「…」って感じかもしれませんが、生暖かい目で見守ってくれると助かります。(ツイッターとかで感想をもらえると更新頻度上がるかも笑)

それではまた次の記事で!

牌譜

東1局
東2局
東3局
東4局
南1局
南1局1本場
南1局2本場
南2局
南3局
南4局(オーラス)

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