祝!史上二人目の2垢天鳳位
みなさんこんにちは!北です。
天鳳界ではすでに話題沸騰中ですが,第12代目天鳳位のおかもとさんのサブアカウント「右折するひつじ」が見事天鳳位を達成しました!
これで四麻の天鳳位はのべ15人ということになります。崖より険しく長い十段坂を2度も登り切っただなんて・・・その実力と胆力に感服します。
ASAPINさんが達成する前は達成不可能とまで言われていた天鳳位というタイトルですが,こうして2回も同じ人がクリアすることで,実力が伴ってさえいればチャンスはあるということを証明してくれました。
そんなおめでたい流れに便乗して,今回はおかもとさん(右折するひつじさん)が天鳳位を達成する数回前の牌譜を見てみたいと思います!内容は一部ご本人からもフィードバックをいただいています。
牌譜
http://tenhou.net/5/?log=2020012701gm-00a9-0000-4eb86fd3
*鳳南の対局です。「十段R2347」がおかもとさんです。
東1局0本場;打点があるときはゴリっと押す
子リーチを受け,3シャンテンの手牌から発をポンして発進!切るのは当然8sです。
聴牌すれば跳満~が見込めるので,オリきれるかわからないこの手なら多少遠くても前に出たほうが得という判断でしょう。
十段配分で打っているとは思えないほど攻撃的な麻雀ですが,それはおそらく加点できるところで加点しないリスクをとても重く見てるからなのでしょうね。
東3局0本場;フリテン残しor変化
裏目の2pを引いてきてツモ切りしたこの局面,筆者は6pを切ってダイレクト聴牌の可能性を残したほうがよいかな?と思いました。
おかもとさんご本人に質問したところ,以下のような回答をいただきました!
対局時は三色やドラ引きなどさらなる打点向上に重きを置いていたということですね。
今回は元の手の打点がそもそも高く,ダイレクト聴牌の価値が高いのでフリテン14pを残すのもよさそうです。しかし,フリテン14pを残せば36sの先埋まりはリーチを打つのですが,その時に14pが場に出て残り4~5枚になっている可能性があります。
そこで23pを払ってマンズ4567mのくっつきを見るくらいなら,最初から6p残しとけよってなるので微妙なところですね。難しい・・・
南1局1本場;妥協するな!
リーチにベタオリしている終盤,現物の5sを打たずに筋の2s切り。
まずリーチ前に2sが2飛びなのでこれで放銃することはほぼないでしょう。それならば下家にうっかりケーテンを入れさせないようにと5sを絞ります。
もし下家が競っている3着目なら,こういう発想を持つのはそう難しいことではないですが,差のついたラス目からここまで丁寧に打つことができる人はどれほどいるでしょうか。麻雀への真摯な思いが垣間見えます。
南2局2本場;浮き牌選択
3mが3飛びで2mを残した理由が気になったのでこれも質問してみました!
どうやらうっかりされたみたいです。2垢天鳳位のゴッドでもこういうことがあるんだと,ほっこりしました。
ちなみに2mと8mを残したときの違いは,5mと東のポンテンをとったときにカン3mなのかカン7mなのかという点です。横に伸びたときは関係ないです。
西2局0本場;むやみにアシストしない
執念の西入をキメたのちのこの局面,下家が発を鳴いてさばきにいってますが,このくらいの牌姿なら手を狭めてアシストはしません。
まあ普通ですかね。いくらラス回避が大事な順位戦でも,もう少し手の情報が見えてきてから動き出すのがよいでしょう。(バクも別の記事で似たようなこと言ってましたね)
改めまして,おめでとうございます!!
以上,簡単に牌譜を見させて頂きました。序盤の細かい切り順も丁寧で,正直Mリーガーの牌譜を見ているより勉強になりました笑
急に質問させていただいたのに,快くお返事いただきありがとうございました。おかもとさんは天鳳名人戦にも出場なされていて,次回第7節は2月5日20時~となっています。僭越ながら,これからもご活躍を期待しています!
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