はじめに;自己紹介
みなさん初めまして!キタと申します。
主編集者のバクの元同僚で,昔は天鳳サンマをよく打っていて10段も複数回経験しました。細々ながらやっていたブログがあるので,お暇な方はぜひご覧ください!
リンク:徒然なるままに三鳳
今回は赤坂ドリブンズの村上淳プロにスポットライトを当てて,思ったところを書いていこうかと思います!
第二試合
出場メンバー
TEAM RAIDEN / 雷電:瀬戸熊直樹プロ
赤坂ドリブンズ:村上淳プロ
KADOKAWAサクラナイツ:内川幸太郎プロ
渋谷ABAMAS:日向藍子プロ
東1局0本場;安い手でリスクを背負わない
6巡目,南家の村上選手はヘッドレスのイーシャンテンから2枚目の東をスルー。
門前で進めても打点の見込めない手なので,自身の和了率だけを考えれば鳴いたほうが早そうです。しかし東を晒してしまうと守備力が低下し,その時に押し返せる手格好にならないのでスルーしたといったところでしょうか。
リターンの小さい手でリスクを取りにいかない,さすがの堅実な判断です。おそらくカンチャンが埋まってもリーチは打たないつもりでしょう。
東2局1本場;ギリギリの押し引き
この局は非常に判断の分かれそうな押し引きが続きました。
東家の村上選手は北家の瀬戸熊選手からリーチを受け,5mを押します。
6mが3飛びでカン6mのターツを残していては戦えないため,ワンチャンスで危険度が比較的低い57mくらいは切っていこうという判断です。多くの方は123mを払って選択を保留したいところでしょうが,親ということもあって積極的に踏み込みます。
続いて2巡後に4sを引き,くっつきのイーシャンテンとなります。これまた難しい・・・
2pが2飛びで価値が低めの3p切り,最終形が場に高いソウズになるのを嫌う1s切り,最も広い南切り,もしくはマンズを払って完やめの4択,どれも魅力的です。
筆者はソウズにくっついたテンパイに魅力を感じないため1sを押しそうです。村上プロは3pを選択し,これが結果的に放銃となりました。
東3局0本場;山読みと果敢な踏み込み
ドラの3mに引き戻した1mがくっついた10巡目,村上選手は既に2m切れの9mを落としていきます。
微妙なところですが,これはやや楽観的な1打に映ります。現状9mの安全度が高いので,上がり目の薄いこの手牌では終盤に備えて残しておきたいです。うっかりテンパイに備えるなら2s切り,2mが2飛びなのでシャンテンを外すなら1mを切っておくのがよいのではないでしょうか。
ドラを切ってきた親も不気味な中,9mを切ると瞬間のリスクは回避できますが,その後じりじりと長引いたあとに切る牌に困って損しそうだなーと直感的に思います。
その後テンパイを入れ,瀬戸熊プロに5pを押して2飛びカン2mでリーチを打った局面。これは鋭い踏み込みだと思います。
瀬戸熊プロがほぼ2mを持っていないことが判明したため,手に蓋をしても見合うという判断で,現状ラス目とは言えなかなかリーチを打てない人も多いのではないでしょうか。
南1局0本場;これぞリーチ超人!
愚形だらけのイーシャンテンですが,5sのポンテンはしっかりスルー。その辺の若者はだいたい鳴いちゃうんではないですか?w
これだけの手格好ですので1副露3200では不満ということでしょう。ドラの1pや生牌のダブ南を切っていて河が濃いので,周りも簡単には押してこないですからね。白からなら鳴いていっていいと思います。
結果8sを引き入れ,リーチを打ってツモ倍のテンパイを組み入れています。リーチ超人にふさわしい重厚な手組でした。
南3局0本場;粘り強く
トップを争う東家の内川選手からリーチを受け回っていた終盤,中筋の4mを切ったこの局面。
4mはだいたい通りそうですが,8pをつかんで押し返しが厳しそうな中,安牌を切らない意図を確かめるべく,村上選手本人に聞いてみました!(お忙しい中,ご回答ありがとうございます)
スーソーがシャンポンにしかあたらなそうなので、三三三四しかあたらなそうな四(スーソーより安全かと思います)から勝負してピンズを引いてテンパイしたらスーソーを打つ予定でした!
— 村上 淳 (@zunzuntantan) December 25, 2019
8p周りを2枚引いてのテンパイを見込んで4mを切ったとのことです。村上プロは4mは3334mにしか当たらなそうとおっしゃっていますが,一応44m45666pみたいな変則三面の自然な手組に打つかもしれないので,筆者は789sを抜いて完やめしそうです。
シャンテン時446m45666p246sから打6mみたいな。レアケースではあるので,ちょっとビビりすぎかもです。
南3局2本場;慎重なダマ
微差2着目でカン7sの先制2600テンパイを入れ,村上選手はダマを選択。
ピンズの形がタンヤオに振り替えやすい(47pチーもできる)など,気持ちはわかるのですが,ここはリーチ優位かと思います。
ドリブンズアカデミーのツイートによると,他家が1300/2600以上をツモった時にあがらなくてもトップ目に立てるから,と説明がありました。
しかし,オーラスにリスクを取りやすいような点数状況に持ち込むためには,ここは自分でのアガりを目指したいところです。
オーラスに1000点差なのか3000点差なのかは小さく見えて大きな差ですからね・・・
南4局0本場;慎重な手組
変わらず微差2着目の村上選手,西を保有して8mをツモ切りますが,あまりに消極的です。
親の安牌は7sがありますし,瀬戸熊選手にも1mが切りやすいです。普通に西を切っていいでしょうし,怖ければ1mをトイツ落としする方がアガりやすいと思います・・・
また,15巡目に切った3sが内川選手に放銃となりますが,失礼ながらこれも凡手という印象です。
3sと8sの比較では瀬戸熊選手をケアして3sを切ったほうがよいでしょう。しかし,内川選手の河が相当濃いことを考えると終盤シャンテンからソウズ2筋プッシュは無謀に見えます。
歯を食いしばって6mを切り,次局(あれば)に懸けるのが最善かなと個人的には思いました。
おわりに
ラス前以降の押し引き・手組など,大幅ビハインドを追いかけるドリブンズとしてはやや消極的な選択が目立つかなと思いました。
一方で点棒がないときの打点の作り方はさすがの一言で,目先のアガリを目標にしない姿勢が強く感じられました。
これからもこんな感じでテキトーな感想を書いていけたらと思うので,ぜひぜひ読んでくださいね!
コメントを残す