はじめに
こんにちは,キタです!
今日は私がMリーグの中で最も好きな雀士,佐々木寿人プロの牌譜を見ていきたいと思います。
なんといってもその魅力は「胆力」の一言に集約されるかと思います。スピーディーで情報を与えない打牌テンポに加え,手が入ったらひよらずに押し切る思い切りのよさ。チーム戦で多少なりともプレッシャーのかかる舞台でもぶれないそのメンタルにほれぼれします。
さて,寿人プロといえばまっすぐゴリゴリいく印象をお持ちの方が多いと思いますが,一方で実はとっても繊細な麻雀を打っているんです。以下その片鱗をご覧ください!
第一試合
出場メンバー
赤坂ドリブンズ:村上淳プロ
U-NEXT Pirates:瑞原明奈プロ
KONAMI 麻雀格闘倶楽部:佐々木寿人プロ
KADOKAWAサクラナイツ:内川幸太郎プロ
東3局0本場;ラス目の親番なのに!?
17100点持ちで現在ラス目の親番,上家の瑞原プロからのリーチに対し一枚切れの中を止めて4mを中抜き!
河の濃い瑞原のリーチに対して6mと6 or 8pの2枚をプッシュするのは見合わないとみて,一飛びの中すら切らない徹底ぶり。言われてみればなんてないことですが,ラス目の親番で甘えずにこれができるMリーガーが何人いるでしょうか?トップ目からでも切ってる人けっこういるイメージあります。
南2局1本場;バランス感覚
終盤にさしかかってやや重めのリャンシャンテンから,9sを引いて南をリリースします。候補としては5s, 9s, 南になるでしょうか。
これは地味ながら丁寧ないい1打に思います。確実に安全な南を抱えて9sを切ってしまう人,そこそこいそうですが凡手です。いかつい河をした親の瑞原プロに対して,ソウズを切らずにケーテンをとるために79sのターツをとっておきたいですね。
南3局3本場;ドラバックのポンテン,とるの?
佐々木プロ,ドラ中バックのポンテンがとれるこの5pは当然のスルー。浮き牌の4mが強いとみてのことでしょう。こういう微妙なのは結果に直結しがちですが,麻雀的には割とどうでもいいと思います。
南3局4本場;テンパイtoテンパイ
この3mは鳴いたほうがいいです,枚数4枚→7枚は大きく8mも通しやすいです。
南4局7本場;どっちがアガれるか
オーラス7本場,2着の寿人プロはマンガン出上がり条件でドラ4s暗刻の絶好の手牌。
この3pはおしゃれですね,7mとの比較が微妙なところですが3p切ったほうが最終形がよさげなので好みで選ぶのがよいと思います。自分は7m切りそうです。
以上踏まえて
寿人プロはスーパープレーこそ目立たないですが,実は手組も繊細に進めている実力派雀士です。それでいて打牌も早く,バランス感覚が体に染みついているんだなというのがひしひしと伝わってきます。
分散の大きい選択から逃げずに抽選を淡々と繰り返せる寿人プロは,結果がぶれる麻雀の本質を体でも心でも深く理解しているのでしょうね。これからも陰ながら応援しています!
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